『無職転生』のナナホシは、最後に日本へ帰れたのでしょうか。帰還装置を完成させたと聞くと、無事に元の世界へ戻れたようにも思えますよね。
結論からいうと、ナナホシは原作本編の最後に死亡しておらず、日本へも帰還していません。 帰還実験が失敗したあと、彼女は時間を止めて眠り、帰還につながる未来を待つ道を選びます。
この記事では原作本編の内容に触れます。帰還実験のあと、ナナホシが何を選んだのかから見ていきます。
ナナホシの最後はどうなる?本編では生きたまま未来を待っている
ナナホシは死亡せず、日本へも帰らないまま眠りにつきます。 帰還実験に失敗したあと、彼女は時間を止め、未来で再び帰還を目指す道を選びました。

帰還実験は失敗したが、ナナホシは死亡していない
第237話で、ナナホシの帰還実験は失敗します。
ナナホシの帰還は失敗に終わった。
本編終了時点、ナナホシは日本への物質を飛ばす魔方陣を完成したのですが、本人の日本帰還はかないませんでした。
さらに、ナナホシはドライン病という問題を抱えている為、なんらかの対策が必要だったんです。
ドライン病とは?
約7000年前に根絶された不治の病。魔力への適性が無い人物がかかかり、肉体を変異させてしまう病気
魔力が満ちている世界に転移した事で、彼女はドライン病にかかり、そのままでは生きていく事が難しかったんです。
この話題に関しては、別記事で詳しくまとめていますのでそちらを参照してください
⇒【無職転生】ナナホシの病気「ドライン病」とは?原因・対処・その後を解説
その為、ナナホシは実験後に、ペルギウスとルーデウスへ後の研究を頼みます。そして、自分は時間を止めて待つと決めました。
余談ですが、ナナホシの結末が描かれる中心は、第236話「異世界転移魔法装置」と第237話「ナナホシの行末」です。第236話では、長く続けてきた研究がどこまで成功したかが分かります。続く第237話では、本人を送る本実験が失敗し、そのあとに眠りを選ぶまでが描かれていますよ。
時間のスケアコートで眠り、月に一度ほど目を覚ます

ナナホシは、時間のスケアコートの力で自分の時間を止めます。 時間のスケアコートは、触れている相手の時間を止められるペルギウス配下の精霊です。
時間のスケアコートとは?
触れている相手の時間を止められる、ペルギウスに仕える精霊。ナナホシはこの力を借りて、未来まで生き延びようとした。
ペルギウス様に頼んで、時間を止める事にするわ
第237話では、スケアコートの魔力が切れるたびにナナホシが起きること、その間隔が月に一度ほどであることも語られます。
これから先、スケアコートの魔力が途切れる度に起きることになる。月に1回程度だ。
何十年も眠り続けて世界の変化を見失うのではなく、ときどき目を覚まして情報を受け取る予定でした。
ナナホシは「このままでは80年は生きられない」と病気の不安にも触れています。時間停止なら、待つあいだに年を重ねずに済みます。だから彼女にとって眠りは、帰還を先延ばしにするためではなく、帰還を目指す時間を失わないための手段だったんです。
帰還できなかったナナホシですが、未来で状況が変わったとき、自分でもすぐに動けるように眠りについた訳ですね。
眠りを選ぶ前に、ナナホシは本や石碑で自分の存在を後世へ残してほしいとも頼みます。もし篠原秋人が未来に現れたなら、その記録を手がかりに自分を見つけてもらうためです。
眠っている本人だけに希望を預けず、未来の人が手を伸ばせるようにしておく。この備えがあるから、時間停止は孤立するための選択ではなくなりました。
時間停止によって生き残る事を最優先とし、研究と未来の変化を待てる状態を作ることが、彼女にできる一手だったんです。
ナナホシはなぜ最後に帰れなかった?装置の成果と帰還実験の失敗
ナナホシの装置は、異世界へ物を送るところまでは成功していました。 失敗したのは、ナナホシ本人を日本へ送る最後の実験です。

転移装置は、馬を異世界へ送るところまで進んでいた
ナナホシたちは、果物から生き物へと実験の段階を進め、馬を異世界へ送ることにも成功します。 第236話では、装置そのものができなかったのではなく、転移実験が積み重ねられていたことが描かれました。
異世界への転移システム自体はできている。
実験は果物から始まり、生き物へ進み、最後にはナナホシの三倍ほどの大きさの馬まで送れています。装置が異世界転移そのものを起こせる段階まで進んでいたことは、ここから分かります。
しかし、馬が送られた先について分かったのは、「異世界にある海抜10〜30メートルの陸地」まででした。そこが日本なのか、別の国なのか、そもそもナナホシの元いた世界なのかは確かめられていません。
日本に帰る事を目的としているナナホシにとっては、大きな進歩でしたが、実験成功という訳では無かったんです。
つまり装置は「異世界へ物や生き物を送る段階」まで成功していましたが、「ナナホシを日本へ帰す段階」には届いていなかったんです。
しかし、ナナホシはこの危険性を理解したうえで、本番の転移実験へ進みました。
転移先は日本と決められず、帰り道も保証されていなかった
先ほどお話ししたように、装置の転移先として判明しているのは異世界の陸地だったことまでです。
日本へ着いたのか、よく似た別世界なのか、あるいは日本から遠い場所なのかは分かりません。ナナホシもその危険を承知していたため、食料や水、防寒具、向こうで換金できそうな品を持って本番に臨みました。
仮に日本のどこかへ着けても、海辺や遠い土地へ出る可能性は残ります。もちろん、全く別の異世界に飛ばされる可能性もあるでしょう。
そんな彼女にとって、食料、水、防寒具を用意する事は当たり前の準備ですよね。
そんな条件にも関わらず、実験を強行したのは、彼女が日本に帰る事を強く望んでいる表れだったと取れますね。
装置が途中で停止し転移は失敗に終わった
ナナホシ自身を転移しようと試みた時、装置は止まってしまい、彼女は別世界に移動する事ができませんでした。
転移本番では、ルーデウスは、ペルギウスの指示どおり魔力を送り続けました。ところが途中で魔法陣の光が消え、ナナホシは魔法陣の中心に残されます。
ペルギウスにも、なぜ装置が止まったのかは分かりませんでした。ルーデウスの魔力が足りなかったのか、魔法陣に問題があったのか、別の原因があったのか…
原因は不明ですが、ナナホシの帰還実験が失敗してしまった事だけは明らかでした。
しかも、ナナホシは病気を抱えており、次の方法が見つかるまで何十年も待ち続けられません。そこで、ペルギウスたちには研究を続けてもらい、自分は時間を止めて眠ることを選んだ訳ですね。
未来のルーデウスは、帰還実験の失敗を予告していた
実はルーデウスは未来の自分、いわゆる老デウスから、「最後の最後で失敗する」と聞いていました。
最後の最後で失敗する
ただし、老デウスは、いつ、どこで、何に失敗するのかまでは伝えていません。
そのため、帰還実験の装置が途中で止まったとき、ルーデウスは「この失敗のことだったのかもしれない」と考えます。しかし、失敗の原因を知っていたわけではないため、装置を止めることも、事前に直すこともできなかったんです。
帰還実験が失敗した原因は何?
ナナホシを送る本番は、装置を調べ直して再挑戦しても成功しません。
実験が失敗した後、ペルギウスたちは魔法装置を詳しく調べますが、魔法陣に目立った壊れた部分は見つかりませんでした。それでも再挑戦すると、また途中で魔力が足りなくなり、ナナホシは転移できませんでした。
まるで何者かに妨害されているかのように、魔力が足りなくなるらしい。
原作で分かるのは、「魔力が足りなくなり、転移に失敗した」ことまでです。なぜ魔力が足りなくなったのかは、はっきり示されていません。
ルーデウスは、未来から何かが妨害しているのかもしれないと考えます。一方、ペルギウスは、魔法陣にはまだ見つかっていない不備があると考えますが、結局のところ、原因は語られないままです。
しかし、ナナホシは帰還を諦めたわけでは無く、ペルギウスも魔方陣の改良を続けていく事を考えます。
ナナホシが眠りについている間、ペルギウスは装置を完成させる道を選びました。
ナナホシが帰還できなかった理由は篠原秋人の存在が原因だった?
物語本編ではナナホシが帰還に失敗した理由は描かれていませんが、篠原秋人の存在が関係しているのでは?と考えられる節があります。
なぜそのような仮説が生れたのか?
その理由は、帰還失敗のあとにナナホシ自身の考えが原因です。
未来において篠原秋人を元の世界に送り返すため
この事を踏まえ、ナナホシが帰還できなかった理由をかんがえていきましょう。
篠原秋人とは誰?再生の神子の関係は?
まずは篠原秋人がどのような人物なのかを確認しましょう。
篠原秋人とは?
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ナナホシが日本にいたころ、同じ事故へ巻き込まれた人物。ナナホシは、秋人が自分より先の未来へ転移している可能性を考えた。
Web原作のエピローグ・プロローグ・ゼロを確認すると篠原秋人が異世界に転移したのは甲龍暦500年。この時代で再生の神子と出会うシーンが描かれています。
再生の神子とは?
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エピローグに登場する、時間に関わる力を持つ少女。篠原秋人との出会いをきっかけに、過去を変える力を使う。本名はリリア
再生の神子は過去を改変する力を持つ少女。篠原秋人と出会い、彼女の心の支えとなっていきました。
しかし、彼女が住んでいた王国は戦争に巻き込まれ、この戦いで篠原秋人が死亡。再生の神子は彼を救うために過去を改変しようと試みます。
本来なら「一日だけ物の時間を戻す」事が彼女の力だったのですが、限界まで能力を使った事で、過去である甲龍暦400年まで影響を及ぼします。
その結果、時空の裂け目が生まれ、ルーデウスとナナホシの召喚につながる変化に繋がっていきました。
ちなみに甲龍暦407年にルーデウスの転生、417年にナナホシが転移しています。
ナナホシはなぜ未来で果たす役割がある?
帰還に失敗したナナホシですが、その理由として彼女は未来で篠原秋人を元の世界に送り出すためでは?と考えていました。
つまり、
- 未来で篠原秋人と一緒に日本へ帰ることになっている
- その為、現在の帰還は出来ない
- 眠りながら転移装置を完成させる
という流れですね。
この事が原因となり、帰還実験が失敗したのでは?と彼女自身が考えるようになりました。
先ほどお話ししたように、篠原秋人はナナホシが転移した約100年未来の先に召喚されました。
そう考えると、眠りながら未来を待つことを選択した彼女の行動にも辻褄がありますよね。
未来にナナホシが既に存在している?
ナナホシは他の仮説として、既に未来に自分がいるかもしれないとも語っています。
あるいは、『すでに未来には私がいる』のかもしれない。
つまり、今ここで帰還する事は、未来の自分が存在しない事に繋がり、その結果、実験が失敗した事につながったのでは?とも考えていました。
ナナホシの転移が失敗したのは時間軸のずれ?
ナナホシの仮説以外にも、再生の神子による過去改変で生まれた時間のズレや因果関係が、ナナホシの帰還を止めたのではないかと考察する事が出来ます。
つまり、
- ナナホシと篠原秋人の召喚には約80年のずれがある
- 今の時代から日本へ戻ろうとすると、時間移動に必要な魔力まで必要になる
- そのためルーデウス一人の魔力では足りず、装置が停止したのではないか
という流れですね。
ナナホシは篠原秋人と一緒に日本に帰還する必要があると考察しています。しかし、現代でその事を実行しようとするなら、まずは約80年後にタイムスリップする事が絶対に必要。
この事を踏まえ、ナナホシが行った考察を見てみましょう。
もし、私が100年後の未来から来たとするなら、あなた二人分の魔力が必要ね
つまり、時間を超えるには膨大な魔力量を誇るルーデウスといえど、魔力量が絶対に足りない事が示唆されているんです。
ナナホシの帰還実験の失敗原因として魔力不足があげられている事も、この考察の裏付けとして考える事が出来ますよね。
篠原秋人と一緒に日本へ帰還するという条件を踏まえるなら、約80年間時間を過ごすしか、方法が無かったと捉える事が出来るでしょう。
ナナホシは、未来の自分が帰還できるように手がかりを残した
ナナホシは眠る前に、未来の篠原秋人が自分を見つけられるよう、記録を残してほしいと頼みます。 さらに、禁忌とされていた転移魔法陣を公表し、研究を続けてほしいともルーデウスへ伝えました。
本に残すとか、石碑を立てるとかでもいいから。
この頼みには二つの意味があります。
一つは、篠原秋人が未来へ現れたときにナナホシの存在へたどり着けるようにすることです。もう一つは、ナナホシの仮説が外れたとしても、後の時代に転移研究を進められるようにすることでした。
ナナホシ自身が定期的に目覚めて状況を見ることも、この備えの一つです。記録を残す、研究をつなぐ、自分でも確認を続ける。三つの備えがあるため、一つの仮説が外れても、帰還の道まで失わずに済みます。
ナナホシは最後に日本へ帰れるのか?帰還の可能性を残した結末
ナナホシが日本へ帰れるかは、原作本編では語られていません。
しかし、装置の改良・仮説の実証という2つの道を残してはいます。

このどちらかが実現する事で、彼女が日本に帰還できる可能性は十分に考えられそうです。
ペルギウスは、ナナホシが眠ったあとも魔法陣の改良を続ける
ペルギウスは、魔法陣に不備があると考え、改良を続けると言います。 ナナホシが眠っているあいだに、装置を完成させるつもりでした。
我があの魔法陣を完成させよう。
この発言から分かるように、帰還装置にはまだ改良の余地があり、さらなるグレードアップの可能性が残っています。この改良が終了し、転移装置の完成形が出来上がるなら、ナナホシの帰還が叶う事も考えられそうですよね。
ナナホシの仮説が当たるケース
篠原秋人を巡るナナホシの仮説ですが、もしこの考えが正しかった場合、彼女は甲龍暦500年ホに日本に転移・帰還できる可能性が高いです。
ナナホシが眠りについてのは甲龍暦429年。つまり、彼女は約70年間、眠りと月1度の覚醒を繰り替える事となる訳です。
余談ですが、ナナホシの眠りに深くかかわっている時間のスケアコートですが、ラプラス復活時にペルギウスがスケアコートを戦いのために必要とする可能性が描かれています。
この時期はナナホシが眠りについて甲龍暦429年から50~80年後と語られており、ちょうど、篠原秋人が転移した甲龍暦500年と被ります。
ドライン病を抱えているナナホシが、そのままでは長く生きられない事から考え、本格的に目覚め、直ぐに日本に転移・帰還する事は十分に考えられますよね。
ラプラスとの闘いと時間のスケアコートの力が必要になる点を踏まえると、ナナホシの仮説には信憑性が増すという見方も出来そうですよね。
まとめ|ナナホシの最後は、帰還の可能性を未来へつなぐ眠り

ナナホシは生きており、日本へ帰るために未来を待っています。
帰還実験の失敗だけを見ると切ない結末に見えますが、ナナホシは帰還の方法を探す道まで手放していません。彼女の最後は、「いつか帰るために未来へ進む」選択だったといえるでしょう。
また、実験失敗の理由は本編では語られていませんが、様々な仮説が浮上しており、篠原秋人や再生の神子の関与していると言えそうですね。


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