『無職転生』でナナホシが倒れた場面を見ると、「何の病気なのか」「命に関わるのか」と気になりますよね。
結論からいうと、ナナホシがかかった病気はドライン病です。 死亡したわけではなく、ソーカス草の茶で症状を抑えながら、元の世界へ帰る方法を探しています。
ただし、ドライン病は単なる風邪のような病気ではありません。異世界から来たナナホシが魔力を持たないことと、深く関わる病です。
この記事では原作本編の内容に触れます。ナナホシの病気について、まず病名と原因から確認していきましょう。
ナナホシがかかった病気はドライン病

ナナホシの病気は、魔力を持たない人がかかるドライン病です。 原作では、ナナホシの症状とペルギウスの書庫にある文献を照らし合わせたあと、病名が告げられます。
ドライン病か。
ドライン病とは?
魔力を持たない人の体に、外から入った魔力が長い年月をかけてたまり、発症する病気。
ドライン病の初期症状は、風邪のように見えていた
ナナホシは倒れる前から、咳や熱をくり返していました。原作・第142話では、ここ一年ほど体調を崩しやすく、空咳や発熱が続いていたことが語られます。
ここ一年、どうにもナナホシは具合が悪そうだった。
当初、周囲は風邪のような不調として受け止めていました。解毒魔術をかけると一時的に楽になっても、しばらくするとまた体調を崩してしまいます。
解毒魔術で咳や熱が軽くなっても、ドライン病が治ったわけではありません。体にたまる魔力そのものは残っていたため、同じような不調をくり返すことになった訳ですね。
この時点では、症状だけからドライン病だと判断する材料がそろっていません。体質と異世界の魔力の関係は、書庫の文献を調べるまで分からなかったのです。
ナナホシが倒れたとき、何が起きていた?
ナナホシは、血を吐いて倒れ、意識が戻らないほど重い状態になりました。 治療を受けている間も咳が止まらず、周囲が命を心配するほど深刻な状態でした。
原作・第147話の冒頭では、ナナホシが倒れてから三日が過ぎても意識が戻らず、血を吐いた原因も分からない状態だったと描かれていました。単に体調を崩したのではなく、病名も治療法もすぐには分からない緊急の場面だったんです。
このあとナナホシの容体を立て直すために、ペルギウスに仕える使い魔「贖罪のユルズ」の力が使われます。贖罪のユルズがどのような治療を行ったのかも確認していきましょう。
ユルズの治療は、命に関わる症状をしのぐための処置
ユルズの治療は、ドライン病を完治させる事は出来ません。 贖罪のユルズは、倒れて意識を失ったナナホシの表面的な症状を回復させました。しかし、ドライン病の原因である、体内にたまった魔力までは取り除けないんです。
表面的な病状は改善しました。
つまり、ユルズの治療は命に関わる症状を緩和する為の処置です。体にたまった魔力への対処として、ソーカス草の茶が必要となったのですが、こちらについても後程、解説していきますね。
なぜナナホシはドライン病になった?
原因は、ナナホシが魔力を持たないまま、異世界で暮らしてきたことです。 魔力を中和できない体質と、異世界での生活が重なってドライン病につながります。
魔力を持たぬ者は体外から入ってくる魔力を中和する力が弱く、10年ほど掛けてゆっくりと魔力を溜め込み、病と化す……とあります。

ナナホシは、魔力を持たない転移者
ナナホシは魔力を持たないため、異世界の魔力を中和できません。 ルーデウスのようにこの世界で生まれた人ではなく、日本からこの世界へ転移してきた人物です。そのため、魔力が当たり前にある世界の体質とは違います。
ナナホシは、トリッパーだ。転生者である俺とは違う。歳もとらないし、魔力も無いらしく、魔道具の類も使えない。
病気の理由は、生まれ育った世界が異なるため、体が異世界の魔力に対応できない点にありました。
ナナホシが転移してから8年が経過していた
ドライン病発症時、ナナホシは転移から8年が経過していました。
あの転移事件から、8年だ。ナナホシがこの世界に来てから、8年も経っているのだ。
ドライン病の文献には「10年ほどで発症」とあるので、彼女が転移してからの年月もおおよそ一致していた訳ですね。
異世界の魔力は、空気や食べ物からも体へ入る
ナナホシは、日常生活を送るだけでも異世界の魔力に触れます。 原作・第152話では、この世界の空気や食べ物にも魔力が宿っていると説明されています。
空気にも食べ物にも、魔力は宿っている。
この事から、魔力を中和できないナナホシにとっては、異世界で暮らし続けること自体が負担になる事が分かるでしょう。
空気を吸い、食事をするという普段の生活でも、少しずつ魔力が体へ入ってしまう異世界。ここで生活を続ける限り魔力を中和する方法が、ナナホシには必要になってしまいました。
ドライン病が現代では珍しい病とされる理由
ドライン病は、魔力を持たない人が多かった太古の時代の病です。 原作・第147話では、人の魔力が強くなったことで、約7,000年前に根絶した病と文献に書かれていると説明されます。
7000年ほど前、人の魔力が強くなったことで根絶した病である、と書かれております。
現代の人族は、生まれつき魔力を持つことが前提です。そのため、外から入った魔力を中和できずに体へため込む状況が、ほとんど起きなくなりました。
だからこそ、病気に詳しいクリフを含め、その場にいた人物たちも病名を知りませんでした。診断は、ナナホシの症状とペルギウスの書庫に残る古い文献を照らし合わせて進められます。
ドライン病は治った?ナナホシはソーカス草の茶で症状を抑えている
ナナホシのドライン病は完治していません。 ただし、ソーカス草から作った茶を日常的に飲むことで、症状は抑えられています。
ナナホシのドライン病は完治しない。

ソーカス草の茶は、キシリカの助言で見つかった対処法
ソーカス草の茶は、体にたまった魔力を外へ出すための対処です。 ドライン病を知るキシリカが示したのが、ソーカス草の葉を茶にして飲む方法でした。茶は、新しい魔力が体に入ることを止めるものではありません。すでに体内にたまった魔力を外へ出すために使われます。
ソーカス草の葉を茶にでもして飲むだけで、ウンコと一緒に出て行くわい
原作・第152話では、茶を飲んだあとにナナホシの顔色がかなり良くなった一方で、しばらく安静が必要な様子も描かれました。
ソーカス草の茶によって、ナナホシの体にたまった魔力が減り、回復に繋がっていったんです。
完治しないため、日常的に飲んで症状を抑える
ソーカス草の茶を日常的に飲んでも、ドライン病そのものは完治しません。
原作・第152話では、ソーカス草で体内の魔力を一時的に排泄できても、放っておけば再び魔力がたまると説明されます。また、原作・第237話では、ナナホシがソーカス草から作った茶を日常的に飲み、症状を抑えていることも語られます。
現在、ソーカス草から作った茶を日常的に飲むことで、その症状は抑えられている。
つまり、ソーカス草の茶を飲むことはナナホシがこの世界で暮らし、帰還の研究を続けるために必要な日々の対処なのです。
ナナホシが後の章でもドライン病を抱えながらも帰還の研究を続けられているのは、この対処が機能しているからですね。
ソーカス茶を飲んでも、別の病気への不安は残る
ソーカス茶で抑えられるのは、ドライン病の症状です。 原作・第152話では、日常的に茶を飲めばドライン病にはならない一方で、ルーデウスは、わずかな魔力が別の病気につながるおそれも考えていました。
いつ、何時、また変な病気に掛かるかわからないのだ。
この事から、ナナホシがドライン病以外にも病を抱える可能性が示唆されている訳です。
帰還の方法がすぐに見つからないナナホシにとって、病気への対処は非常に重要な問題。ナナホシは色々な不安を抱えながら帰還の方法を探していく事となりました。
ナナホシは時間を止める事で病気の停止させ、帰還方法を探した
ナナホシドライン病は、帰還実験を行う上での不安材料にしかなりませんでした。
ドライン病を完治させる事は難しく対処療法しかない。その上、日本に帰る方法も失敗が続く。自分の寿命が減る中で、彼女が取ったのが、「自身の時間を止める」という方法です。

ドライン病は、長い時間を待つナナホシの不安になった
先ほどもお話ししたように、ドライン病は、長い時間を待つナナホシにとって大きな不安材料でした。
実際、原作・第237話では、帰還実験がうまくいかなかったあと、ナナホシは「80年は生きられない」と口にします。
でも、私は、このままだと、80年は生きられない。病気の事もあるしね
また、帰還実験が成功しなかった理由について、実験の途中での魔力不足だった事も説明されています。
まるで何者かに妨害されているかのように、魔力が足りなくなるらしい。
つまり、この状況で次の帰還実験を行うのは難しく、準備にそれなりに時間がかかる訳なんです。しかし、彼女はドライン病にかかり、このままでは長く生きる事が出来ない。
その不安が、時間を止めて待つという判断につながりました。
帰還実験に失敗したナナホシは、時間を止めて未来を待つことを選んだ
ナナホシは、 ペルギウスの配下「時間のスケアコート」の力を借りて、時間を止めて未来を待つことを選びました。
触れている相手の時間を止める事が出来る能力を持った、ペルギウスの精霊。
帰還実験が成功しなかった以上、ナナホシには次の実験機会が来るまで待つ必要があります。しかし、先ほどもお話ししたように、ドライン病を抱えたまま何十年も待つこと難しい。
そこで選んだのが、時間を止めて眠る方法だった訳ですね。
ペルギウス様に頼んで、時間を止める事にするわ
自分の時間停止し、研究の進展や世界の状況が変わる可能性を信じ、待つ事を選んだんです。
月に一度目を覚まし、帰還につながる状況を確かめる
自分の時間を止めたナナホシですが、ずっと寝ているわけではなく、月に一度ほど目を覚ましていました。
時間のスケアコートの魔力が途切れるたびに起きるため、この時に状況の変化を把握していたんです。
これから先、スケアコートの魔力が途切れる度に起きることになる。月に1回程度だ。
長い時間をただ眠って過ごすのではなく、病気の不安を抑えながら、帰還の可能性を残すための待ち方だった訳です。
時間停止は、ドライン病を治す方法ではない
残念ながら、時間停止ではドライン病を完治させることは出来ず、病状の進行が抑えられるだけでした。
ただし、 原作・第147話では、時間のスケアコートを使えば、突然死や病状の悪化を防げると説明されています。
それを使えばナナホシが突然死ぬ事も、病状が悪化する事もない。
時間を止めている間は、ナナホシ自身の時間も進みません。だから、眠っている間にドライン病で死ぬことも当然なく、病気が悪化する事態は避けられます。
また、ルーデウスが考えていた別の病気にかかる可能性も、この方法なら心配いりません。
時間停止は、ナナホシにとって、帰還の可能性を残すための選択だったと分かります。
まとめ|ナナホシの病気はドライン病。完治せず、茶で症状を抑えている

ナナホシは死亡したのではなく、ドライン病と向き合いながら、元の世界へ帰る方法を探し続けています。
ナナホシの物語を振り返るときは、病気への対処と帰還実験を別の問題として読むと、時間停止を選んだ理由もつかみやすくなりますね。


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